骨折後の女性が杖を使う前に荷重指示を確認するイラスト

骨折時の杖の正しい使い方|安全に歩くためのポイント

足を骨折したあと、杖を持つ手や1本で歩いてよい時期に迷う方も多いでしょう。この記事では、医師の指示をもとに使い方を判断する順番と、右足骨折時の歩き方を解説します。

骨折後に使う歩行補助具を医療者と確認するイラスト

骨折時は足にかけてよい体重から判断する

最初に確認したいのは、骨折した足への「荷重」の指示です。荷重とは、足に体重をかけること。診察時の説明で、次のどれに当たるかを確かめましょう。

  • 免荷:骨折した足に体重をかけない
  • 部分荷重:指示された範囲だけ体重をかける
  • 全荷重・痛みに応じた荷重:体重をかけることが認められている

杖1本でよいかは医師や理学療法士に確認する

免荷中や少ししか体重をかけられない時期は、一本杖では支えが足りないことがあります。松葉杖などを2本、または歩行器を使う場合もあるため、自己判断で替えず、一本杖へ移る時期を確認しましょう。

右足骨折時に反対側の左手で杖を持つ女性のイラスト

右足骨折時は左手で杖を持つ

一本杖は、基本的に骨折した足の反対側で持ちます。右足骨折なら左手、左足なら右手です。反対側で持つと杖に体重を分けやすくなります。手や肩にもけががある場合は、医療者へ相談しましょう。

杖と骨折した足を一緒に前へ出す

平地では杖を小さく前へ出し、骨折した足を杖の位置まで進め、反対の足を出します。右足骨折なら「左手の杖・右足・左足」の順です。歩幅を小さくし、一動作ずつバランスを確かめましょう。

歩く前に杖の高さと杖先、床の状態を確認するイラスト

歩く前に高さと周囲の安全を確認する

杖先を足先の前方約20cmに置き、肘が30〜40度に曲がる高さが目安です。調整部の固定と杖先ゴムの摩耗も確認します。敷物や電気コードを片づけ、濡れた床を避けましょう。階段や屋外は医療者に方法を教わり、初回は見守りがあると安心です。

痛みや腫れが増えたら歩行を中止して相談する

痛みや腫れが増す、しびれる、足がふらつく場合は歩行をやめ、安全な場所で休みましょう。転倒したときや固定具のずれ・破損に気づいたときも医療機関へ連絡し、荷重と補助具を見直します。

まとめ|荷重の指示を起点に杖の使い方を決める

  • 骨折した足にかけてよい体重を最初に確認する
  • 一本杖へ替える時期は医師や理学療法士に相談する
  • 右足骨折では左手に持ち、杖・右足・左足の順に進む
  • 高さ、杖先、床の状態、痛みや腫れの変化を確かめる

適切な補助具と歩き方は一人ひとり異なります。診察で伝えられた範囲を守り、焦らず練習してみてください。

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この記事を書いた人

髙江洲昌太

髙江洲 昌太

理学療法士

はじめまして、髙江洲昌太(たかえす しょうた)です。理学療法士として培った知識をもとに、杖や歩行補助に関する正確で安心できる情報をお届けしています。
日々の小さな不安が少しでも軽くなるよう、実用的な発信を続けています。

  • 株式会社髙江洲商事 代表
  • 理学療法士(医療国家資格)
  • NESTAシニアフィットネストレーナー
  • 福祉住環境コーディネーター2級
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