雨の日に杖を使うとき、知っておきたいこと

雨の日に杖を使うとき、知っておきたいこと

春は雨の日が増えてきます。「傘と杖を一緒に持つとバランスが取りにくい」「路面が滑りそうで怖い」——雨の日の外出に不安を感じる方は少なくありません。

特別な準備をしなくても、少し意識を変えるだけで、雨の日の外出が落ち着いて感じられることがあります。

【まず大前提として】
雨が強い日は、できる限り外出の時間帯をずらすことが一番の安全策です。天気予報を確認して、雨が弱まる時間帯に出かけるだけで、不安が大きく和らぐことがあります。急ぐ用事がない日は、少し時間をずらすことを最初に検討してみてください。

雨の日の歩行、意識したい4つのポイント

① 歩幅を小さく、ゆっくり歩く

雨の日の路面は、乾いているときよりも滑りやすい状態になっています。ふだんより歩幅を意識的に小さくして、一歩一歩確かめながら歩くことで、足元が安定しやすくなります。

② レインコートで両手を使えるようにする

傘を使うと片手がふさがるため、杖に集中しにくくなることがあります。雨が強い日には、両手が使えるレインコートを活用することも選択肢のひとつです。状況に応じて使い分けてみてください。

③ 杖ホルダーを活用する

レジやドアの前で杖を一時的に立てかけることは、日常的によくある場面です。ところが足元が濡れた状況では、立てかけた杖が倒れ、それを拾い直そうとした際に転んでしまう方もいらっしゃいます。杖ホルダーを使うと、カゴや棚の縁にしっかりかけておけるため、こうした思わぬ事故を減らすことにつながります。

④ スリッパは避け、靴(できれば靴紐)で外出する

杖を使って外出する際、スリッパでの歩行は非常に危険です。スリッパは足に固定されていないため、ふだんでも足元が不安定になりやすく、濡れた路面ではさらに転倒のリスクが高まることがあります。外出時は必ず靴を選ぶのが基本で、できれば靴紐タイプのものを選ぶと、足全体をしっかりと固定できるため安定感が増します。

 

出発前に確認したい、杖先ゴムの状態

路面が濡れているときこそ、杖先ゴムの状態が安全に直結します。底面がすり減っていたり、ひび割れが見られるものは、滑りやすくなることがあります。目安として3〜6ヶ月ごとに確認して、状態が気になるようであれば早めの交換が安心につながります。

杖先ゴムには、接地面が広く体重を分散しやすい4点タイプのものもあります。雨の日の安定性が気になる方には、選択肢のひとつとして参考にしてみてください。


まとめ

雨の日も、少しの工夫と事前の確認があるだけで外出の安心感が変わります。無理のないペースで、安全に過ごしてください。

 

杖のことで気になることがあれば

選び方や使い方、日々のケアについてご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

髙江洲昌太

髙江洲 昌太

理学療法士

はじめまして、髙江洲昌太(たかえす しょうた)です。理学療法士として培った知識をもとに、杖や歩行補助に関する正確で安心できる情報をお届けしています。
日々の小さな不安が少しでも軽くなるよう、実用的な発信を続けています。

  • 株式会社髙江洲商事 代表
  • 理学療法士(医療国家資格)
  • NESTAシニアフィットネストレーナー
  • 福祉住環境コーディネーター2級
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